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『トウキョウソナタ』を観る

b0065128_12451817.jpg『トウキョウソナタ』を観る。

いやー、期待して観にいったんですが、個人的にはすごく面白かったです。
黒沢監督の他の作品も結構好きなんですが、そういう人にも期待を裏切らないというか。

ネタバレあります。






・『アカルイミライ』を彷彿させるんだけど…
個人的にはアカルイミライよりも、もっと光が射した未来がみえるというか、そういう気持ちにさせてくれる映画でした。
最後にドビュッシーの「月の光」が演奏されるんですが、
月の光って結局太陽の光なんですけど、もっと間接的で弱弱しい。
そんな感じの光がこの家族に薄っすらと射してきたというイメージがあるんですよね。
いや、そこまで考えてないかもしれないですが…。

・リストラされたお父さん
ご飯を配る配給所?みたいなところで会った昔の同級生。
いやー、なんかねすごく痛いところをついてくるというか…。
リストラされたことをごまかすために、携帯が一時間に5回なるようにしてるっていう設定はなんかホントぐさっときますよ。
痛い。痛すぎる。
そして思わぬ大金を手にして逃げるように走りだしてしまったお父さん。
あの車にはねられて朝まで気付かなくて、けろっと起きてしまう様にはまたちょっとええええええ!!!とちょっと笑ってしまう部分もあったんですが。
でも結局お金を落し物ボックスへ入れたことによって、人間性を失わなかったということなんだろうなと思う。

・子供がみんな素直ですよね。
アメリカの軍隊へ入ったお兄ちゃんも、ピアノを習いたい弟も。
どちらもひねくれてなくて素直なんです。
なんかそういうところがすごくああ、いいなぁと思う部分があった。

・役所さんの登場で笑いをこらえ切れなかった私を許してください。
最初のテロップで役所さんの名前が出てたらしく、一緒に観にいった私の旦那は
「どこででてくんのかなー」と思ってみたらしいのです。
私はなんか全然気付かなくて、出てきた瞬間吹き出したのは言うまでもありません…。
(役所さんは黒沢監督では常連の俳優さんなので…でたー!!!!という感じでした(笑))
その後もなんかありえねーという設定とか、そういうのは結構出てきたりするんですが、でも「映画」としてのエンターテイメント性はてんこ盛りという感じがするんです。
まぁ、でも役所さんの役どころはもうおかしすぎます。
ここってちょっと笑うところなんですよね。
そして海からどうやってお母さんは帰ってきたんだ?とかそういう突っ込みもなしにして。

・そして相変わらずガジェットのセンスがとってもいいですな。
音楽学校の試験の会場とか。
あんなオープンすぎる試験会場ないだろーとか。
留置所のイメージとか。
こんなおされな感じじゃないだろーとか。
よくよく考えてみると現実からは離れているんだけれど、でもリアルばっかり追求しても「映画」として面白くないでしょ、みたいなことなんだろうと思うんですが私は好きです。とっても。

というか、最後の「月の光」で思わず泣きそうになってしまった。
黒沢監督の映画で泣かされたのは初めてです。
考えさせられることは沢山ありましたけど。

オススメです。

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by rui-hadsuki | 2008-10-27 13:52 | movie | Comments(0)
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