『東南角部屋二階の女』を観る

b0065128_1551144.jpg『東南角部屋二階の女』を観る。
女性監督ということで、気になっていたので観に行きました。
音楽がサッド・ヴァケイションの長嶌寛幸だったりとか、何かと雑誌で取り上げられてる部分も多かったので。


感想ちょっと偉そうなんですが、あくまでただの個人的な感想なんで。
私が作品の意図とかを読み取れてない場合も多々あると思いますので。

ネタバレあります。




・「信じることを、ゆっくり生きていく」
というのがキャッチコピーなんですが。
うーん、私としては消化不良というか、そういう部分も沢山ありました。
主人公格の三人を巡っての「モラトリアム」な、何かを脱却するようなストーリーなのかもしれないんですが。
そのモラトリアムな三人を導く人の一人に藤子さんのお店の常連の畳屋の石山さんがいるんですが、
言葉で導くという手法が個人的には(あくまで個人的という話なんですが)あんまり映画的に感じない部分があって、ドラマとしては成立しているんですが、言葉よりも何かで自主的に気付かされるというプロセスが必要なんじゃないかと。
わかりやすくする為に必要な手段だったのかもしれないですが、なんというかちょっと腑に落ちない部分はありました。
三崎くんの役はなんかいろいろと紆余曲折した結果、単身アフリカへ自分探しの旅の様なものに出て終わるんですが、うーん、うーん…。そもそもこの役自体映画に必要あったんでしょうか。
彼女とのやり取りとかも必要なのか…。
三人の群像みたいなものを描きたかったのかもしれないですけど…。
それにしては尺が足りないような、もしくは脚本をもう少し変えた方がよかったような…。

・老人二人のやりとりというか、そういうのはすごく良かったです。
開かずの間の箪笥と着物のエピソードだけでこの話って成立しちゃうような気がするんですよね。
藤子さんと友次郎さんのエピソードとそれに絡んでゆく孫の野上さんだけで、充分の様な気がしてしまうんですよね…。

・映像としては引きの映像が多かった様な。
あんまり寄って撮るというよりも、役者さんとの間にある程度の距離を保って、撮ってるというのはなんでなんでしょうかね。
後は二人並んでいるのに後ろ姿を長く撮ったりとか。
監督自身が作品に対しての「距離」を作っているというか、そういう感じがしました。
あんまり私情を挟まずに客観的に捉えようとしているというか。
そういう撮り方って私は結構好きな方なんで、面白いかなと思いました。
でも寄ってるシーンで一番ぐっと来たのは藤子さんが旅館で鼻歌歌ってるシーンかなぁ。
なんかなんでかわからないけど、かつて自分が住んでいた部屋へ入ってみようと思うように変化した部分が表れてるような気がしたんで。

という感じでした。
女性監督ってちょっとねちっこい話を撮る人が多かったりするので、個人的にはこういう温かい話を描いて撮ってくれる監督に期待してます。

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by rui-hadsuki | 2008-10-01 02:57 | movie
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