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『バクダッド・カフェ』を観る

『バクダッド・カフェ』を観る_b0065128_059243.jpg『バクダッド・カフェ』を観る。
そういえば、以前、友達がこの作品はすごくいい、と言ってたのを思い出したので。
それと、心温まる様な作品が観たかったというのもあります。
(なんだか最近、心に温かさが足りない様な気がしているので)
実際、ところどころ涙腺弱くなりそうな感じの場面がありました。




・女同士の友情の物語
っていう前振りで観たんですが、なんというか、そうなんですよね。
夫と喧嘩別れして、砂漠に取り残されたジャスミンと、喧嘩をして夫に出て行かれてしまったブレンダ。
二人がどのようにして心を通わせていくのか、っていうのが、
最初はどうなるんだろう、と結構ハラハラして観ている部分もあったんですが、段々と心が温かくなってゆくというか。
そんな話。

・手品のセットを見つめるシーンが結構印象的でしたね。
ジャスミンはブレンダの子供達と次第に打ち解けて仲良くなって行くんですが、肝心のブレンダと心が通うのは最後になります。
「夫に逃げられた」という共通点があるからなんでしょうが。そこは詳しくは描かれませんが、恐らくバクダッド・カフェに居候することになった理由(夫に置いて行かれた)を述べたと、そういうことなんでしょう。
そして、最初は溜息をついて見向きもしなかった手品のセットに彼女が積極的に手を伸ばして、様々な手品を覚えていく様子が、言葉はないですけど、彼女が次第に前向きに変わって行ったんだなぁというか、そういうのが印象的だなぁというか。

・遠くからブレンダを見つめる夫も印象的でした。
ジャスミンに対して当たるブレンダに対して、「あーあー」という想いで見つめる夫。
出て行ってからもずっとブレンダを見つめ続けるところに、ちょっとくすっと笑ってしまうというか。
ブレンダに対する愛情もあるんでしょうし、また、彼女が変化しなければ、家出する前と同じ結果になって、また殴られるのもやだなぁというのもあったり。
夫からしたらジャスミンに対して感謝せずにはいられないでしょうね。

・一つ気になる点があるとすれば
ジャスミンは夫に置いて行かれたのだから、すぐにそんなに前向きにはなれないような気もするんですが、
(実際着替えてベッドに倒れ込むシーンとかは確かに、落ち込んでるのかもしれないけれど)
すぐにジャスミンはブレンダとわかり合おうとすごく必死なんですよね。
そこらへんの切り替えが早ければ、夫とこんなにもめることなかったんじゃないかなぁとか。
最初のわがままな感じの夫人とは一転して、というのが私のジャスミンの第一印象でした。

・ジャスミンはバクダッド・カフェに自分の居場所を見つけたのか
それとも戻ってきてくれるかもしれない夫を待っているのか?
いや、一回ドイツに強制送還されて戻っているはずなんだから、それはないのかな。
二度目の人生をやり直そうとして再びここに戻ってきた、という解釈でいいのかなぁ。
一方で「あんたたち、仲良すぎるのよ」と行って出て行った刺青師の女のいうこともなんかわかるし。
たった一人の人が加わっただけで、空気がかわるってこういうことなんでしょうね。

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by rui-hadsuki | 2008-05-31 23:54 | movie | Comments(0)
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