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『接吻』を観る

b0065128_1042975.jpg万田邦敏の『接吻』観ました。
久しぶりに会った友達に「最近面白かった映画は?」
と訊いたところ、この作品を教えてもらったので観にいった次第。

小池栄子って女優なんですね~。
ちょっとほれぼれしました。

ネタバレあります。




・タイトルからしてちょっと挑発的ですね。
友達から「どこで接吻するかっていうのが一番見物」
と言われた通り、かなーりびっくらしました。
こんな活劇のような接吻シーンがあってよいのか!
最後のシーンで観客を突き放して呆然とさせる。
うわー。こういうの久しぶりに観ました。

・あからさまというわけではなく、犯罪ともならないような「イジメ」
彼女のいる環境は本当に「孤独」そのもの。
いてもいなくても彼女が例え亡くなったとしても、周囲の人ですら、悲しむものはないだろう。
そんな彼女がシンパイシーを受けたのが、一家殺人犯の男。
報道陣に対して見せた、不敵な笑みが彼女を捕らえたのだ。
彼の殺人の動機などはわからない。
けれど、彼女は彼を「自分と同類」だと思いを募らせ、彼のことを調べてゆく。

・すれ違ってゆく想い。
いや、すれ違うというよりも、最初からかみ合ってなどいなかったのかもしれない。
かみ合っていたと勘違いしていたのかもしれない。
それほど、彼女の思想は理解し難いものだったのだろうか。

・「誰も私を救えない、私に構わないで」
というのは、構って欲しいということの裏返しなんだろうか?
あの接吻の意味はなんだったのだろうか?
うーむ。なんだか考えれば考えるほどわからなくなるんだけれど。
自分が存在しているのに、あたかも存在しないようにした「世間」や「社会」が自分を裁く。
という皮肉を世の中に見せたい。
ということなんだろうが、それにしてもなんだか寂しすぎます。
うーん。

・でも小池栄子の演技に脱帽。
涙を流すシーンがきれいだなーと感じたのは久しぶりでした。
常に感情を押し殺してきた女の、その爆発の瞬間。
無表情と、激情の狭間をゆらめく感じがぞくっとしましたね。

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by rui-hadsuki | 2008-05-16 10:06 | movie | Comments(0)
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