今回はRuiのお話。
なんだかいろいろと考えさせられた回でした。 ・というか、まず扉絵。 うーん、やっぱり二ノ宮先生のカラーはいいわぁ。 ちょっとアニメの影響あるんですかね。 のだめの目が若干大きい気がします。 気になる煽りがありましたけど(二人で一緒にいるよりも大切なことはあるんだろうか、それはどんな音楽を奏でているのだろうか…、とかこんな感じの煽りでした)でも、内容は全然、ラブラブじゃなかですか、この二人。 なんて思っちゃいましたが。 というかですね、のだめが千秋にもらったルビーのハートのネックレスしてるんですよ。うーん、所長!にくい!ほんと、こういう時に再登場させるなんて、にくいよ! 結構皆さん気付いてるんですかね。 一人できゃーきゃー言ってた私。 ・Ruiがフランスに留学して一年。 勉強にレッスンに頑張っている様子が映し出されています。 こんな風になったのは、恐らくRuiママ騒動の後、千秋の部屋から聞こえてくるのだめのピアノを聴いて、のだめをライバル視したからなんでしょうか。 友達ともあまり遊ばず、男も無視。 そしてひたすらピアノの練習をしまくってます。 Ruiも彼女なりに焦っているということなのでしょう。 ・オクレール先生との個人レッスン。 オクレール先生、あまりRuiのピアノをみてくれません。 すかさず「お腹すいた」との一言で、Ruiと自宅でお食事タイム。 彼女は食事が「面倒」だと言います。 それに対してオクレール先生は「指揮者はシェフとも呼ばれる」と引き合いにだして、Ruiに対して料理の味のベースの質問をします。 Ruiは当然不正解。 オクレール先生は「いったい何しにフランスへ来たの?」と呆れ気味…。 ・神童といえど、部屋はのだめ(笑) 一人暮らしのRuiの部屋はまさにのだめ状態。 荒れ放題です。 ちょっとのだめを彷佛させますね。 そこへRuiママ登場。 Ruiママは料理があまりお上手ではない様子。 母親がもっと料理が上手かったらもう少し食に興味が持てたのしから…なんて心のなかでぼやいています。 そして勝手に公演のスケジュールをとってきた母親に対して、怒ってしまいます。 ・のだめのレッスン聴講。そして追い出される。 とりあえずライバルの視察、といったところでしょうか。 オクレール先生とののだめのレッスンの聴講をしたいと申し出ます。 そこへ、やっぱりちょっとRuiにライバル意識のあるのだめ。 レッスンとは違う曲を弾こうとします(笑) そこをマスターヨーダに諌められて課題の曲を弾きます。 スカルラッティのソナタ。 ヨーダの支持はテクニックの問題というよりも、どんな風な曲のイメージがあるか、とかそういった曲の風景のようなものを大切にしてのだめを指導しています。 それに対して嫉妬心がむくむくと沸き上がるRui。 ヨーダに「オケを聴く様に」と指導されると、のだめの中の曲のイメージが触発されたのか、色彩豊かな音色になります。 Ruiもそれに魅せられます。 しかし、Ruiがのだめから盗もうとしたのは「テクニック」 「手首の捻り」「タッチ」 そういった、のだめのテクニックにばかり気になってしまう様です。 そして、のだめの真似をして、聴講しているテーブルで、指のタッチを音を立てながら真似をします。 ピアノを弾いている側としては気になりますよね…。 のだめの調子がとたんに悪くなって、ヨーダから 「気が散るからもう出て」 と追い出されてしまいます。 ・のだめはRuiの持っていないものを全て持っている様に見える…。 「友達」「恋人」「遊び」 こういったことを経験していないRuiにとってフランス留学というのはこういう経験をして人間性に深みを増すことによって、新たな境地を見いだせるかもしれないということだったはず。 しかし、Ruiは今までしてきたように、全てのものを排除して、ただひたすらピアノに向かうだけ…。 レッスンから追い出された直後に、リュカと話すのだめを見ます。 のだめの周りにはターニャやフランク、ユンロンや黒木君、沢山友達がいます。 そして千秋という素敵な恋人もいる。 (今回の千秋からの電話のエピソードは相変わらず笑えた…。 だって「離れていてもお前に覗かれてる気がする。」「怖い」ってなんやねん!?それでも恋人同士なのか(爆) でも「もしもし、オレ」ってかけてきたところからして、いつものように千秋から電話しているのは明らかなんですけどね(笑)) そして食べるのが大好きだし、プリごろ太も好きだし。 のだめにはピアノ以外の趣味も沢山あります。 そういうのだめとRuiの環境の違いのようなものを感じると、彼女が無性にかわいそうに思えてくるのです。 ・何故、またピアノに向かってるんだろう…。 Ruiのピアノ響きはなんとなく、本当になんとなくですけど、雅之さんに近いものを感じるところがありました。 のだめが千秋雅之のリサイタルを聴いた時に感じた。 「悲しかったデス」「ピアノだけなのかなって…」 というのは、こういうことを言うのかもしれないと思いました。 そう思うと、全てを排除して、ピアノに向かうRuiにも同じものがあるのかもしれない、とも思ったりするんです。 というか、千秋雅之の演奏って世間ではどう評価されてるんでしょうか? Ruiのように酷評されたりとかないんでしょうか? そこらへんちょっと気になるんですが…。 ・オクレール先生、Ruiをどう育てるつもりですか テストの時の先生の台詞のパロですが(笑) うーん、オクレール先生としては、今焦ってもしょうがないよ、ということをRuiに言いたいのかなぁなんて漠然と思う。 ピアノ以外のものにも興味を持って欲しいということなのかな。 のだめが池に落ちた時のイメージを持って「水の戯れ」を弾いた様に、Ruiにもそういった体験をしてほしいということなんじゃないだろうか。 変化がない生活は恐らく音にも変化がなくて、「張り合わせたポストカードのよう」と評価されてしまうのは否めないだろう。 ・シェフ千秋 最後に千秋が二コマだけでましたね(笑) いつものように料理中。 スプーンで味見をして、「やっぱオレって天才…」と自己陶酔中(笑) あはは、これでこそ千秋だわ。 指揮者をシェフと準えたオクレール先生の台詞にかけてるのかな、と思ったりもしました。 千秋のモットーの「美しい音楽は美しい生活から!」というのはある意味すごく合ってるのかもしれませんね。 ・今後の展開予想。 次回もRuiのお話が続くのではないかと思います。 というか、もしかしたらのだめのサロンコンサートが開催、というのもあるかもしれないですな。 そこで、のだめの音を聴いて、Ruiは千秋となにか会話をしてそれで何か拓けるというか、そういうベターな展開を予想しちゃったりすると、やっぱり二ノ宮先生は斜め上をいってくれるんですけどね! ということで、遅くなりましたがレビュー終了…。
by rui-hadsuki
| 2007-02-14 22:20
| books〜のだめ雑記
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