『46億年の恋』

b0065128_1418274.jpg『46億年の恋』

今日はちゃんと映画観てきました。
安藤政信と松田龍平主演。三池崇史監督。

空いてたんで快適でした。

「天国と宇宙どっちに行きたい?」



感想は、現実感のない、詩的な映画ではあると思いました。
香月(安藤)と有吉(松田)の入所する監獄自体が、非常に現実感がなくて、夢か幻なんじゃないかという雰囲気がある。
それに対して、入所する前の出来事(つまり二人が入所するきっかけとなった犯罪)は「外界」の世界を映し出すので、ここが日本であるということもわかるし、急に現実に引き戻された感じもする。

「天国と宇宙」という対比がユニークだなと思った。
ここに「地獄」は出てこない。
私は、現実世界こそが「地獄」だからなんじゃないかと思ってみたり。
これ以上悪い事はないだろう、というような現実世界を表してるのかな、とか。

「天国と宇宙どっちに行きたい?」

有吉の問いに対し、香月は「宇宙」と答える。
理由は「人がいない」「うっとうしくない」そんな感じである。
香月の答えは現実感がないようにみえて、夢か幻想のような「天国」と答えるよりもずっとリアルだ。
それに対し、有吉は僕も一緒に連れて行ってくれないか、と言う。
この話は、香月と有吉は恋愛感情があったというようなコメントがあるが、どうもそんな風には見えない。
互いに対する「憧れ」が強い分、怖くて触れられないし、虚像を作りだす部分もある。
「僕は君みたいになりたかった」
というのは、愛情ではない。憧憬と虚像の作り出す台詞のような気もした。
それを恋というのなら、恋愛とも言えるのかもしれないが…。
なんか意味分からないコメントになってきたな…。

香月は死んだ。
そしてロケットが宇宙へと発射される。
それは香月が宇宙へ飛び立ったということなのだろうか?
それとも有吉の意識が見せた幻覚なのだろうか。

夢と現をさまよう中、時は誰にも平等に刻まれる。
時報が鳴る。
by rui-hadsuki | 2006-10-06 00:31 | movie
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