人気ブログランキング |

『魔法少女まどかマギカ』を観る

b0065128_11201637.jpgヨーロッパ旅行記を書きかけのまま、二ヵ月近く過ぎてしまって、自分の継続する努力のなささ加減にがっかりしてるところなんですが…。

ずっと気になっていた「まどマギ」をやっと観ました。
もうちっと早く見たかったんだけど、いつもレンタル借りられててなかなか一気に借りられなかったので…。

今回特に前知識もなく観たのですが、なんというか一言で言うと、ズガーンと来ました。
ここ2,3年ずっと考えていたもやもやがこんなにシンプルにまとめられていて、なんというかああ、もやもやが腹落ちするというか、ほんとああ、そうだよな。と、鑑賞後に色々と考えて眠れなくなったのは久しぶりでした。
そのくらいズガーンときたんですよ。

ということで、その勢いのまま感想を書きます。
色々と他の方も論じていらっしゃる方も沢山いると思うんですが、私の個人的な感想になりますので、不愉快に思う方もいるかもしれません。

ということでワンクッション置いたよ!

いつのものようにネタバレありますのでご注意を。






・「魔法少女」と「魔女」
「魔法少女」→夢や希望を持っている状態
「魔女」→夢や希望に敗れた後の状態
「魔法少女」が「魔女」へ変化するというのもすごくわかりやすくて、巷で溢れる他人に対する妬みや嫉みという感情は夢の大きさが大きすぎたからこそ、叶えられなかった反動として降りかかってくる怨念みたいなものなのだ、という構造はすごく納得してしまった。
そして今までの日本社会の中では夢を持つことを推奨してきたのだけれど、その代償を考えずに夢を見ることに対して払う代償はあまりにも大きい、ということを考えさせられました。
そしてごく一部の成功し続ける「魔法少女」に対しての「魔女」の攻撃はとどまることを知らない。
だから「魔法少女」は戦い続けなければならない。
ああ、なんてシンプルな構造なんだろう。
どうしてこの世の中は色んな妬みや嫉みやそんな感情で渦巻いているんだろう。
と思った疑問をシンプルに解説してもらった感じでした。

・人のために何かをするという夢や希望の持つ大きすぎる代償
さやかや杏子の願いに対しての代償もすごく考えさせられた。
人に対してよかれと思ったことがよい結果を結ぶとは限らないし、よい結果を結ばなかった時に自分に降りかかる苦痛の方が大きくなる。
あー、なんだろう。わかる、わかるよ。
それってそうなってしまった事実を人に対して責任を押し付けるという逃げ道をおのずと作ってしまうことになるからなんだよなぁ。
杏子ちゃんのように「自業自得」と思って、お釣りを回収していると思えばいい、と考え方を変化させていく方法かさやかちゃんのように「魔女」になるかの二択しかないのだ。
自分がよかれと思ってやったことに対して人から非難されたり、うまくいかなかったときに人はそこまで強いものではないから「せっかく○○してあげたのに」という気持ちが生じることによってだんだんと捻じれていって、本来の気持ちをたやすく忘れてしまうのだ。

・おいらは「人魚姫」の話を思い出したよ…
さやかちゃんの気持ちを昇華させるために必要な手段は
「最初から何もなかったことにすること」
つまり上条君は事故に最初から事故にあうこともなく、ひとみと結ばれるという結論。
彼が事故にあって、一番辛い時にそばにいてあげた自分という存在自体を消してしまうことが気持ちの昇華のさせ方としては一番ベターな方法だというのはすごくわかる。
これって人魚姫のストーリーにそっくりなんですよね。
人魚姫は王子を助けたんだけど、その事実を最後まで王子に伝えらえずに死んでいく。
もしなんらかの形で伝えることができて、そして失恋したのであれば、王子や王子が恋した娘に対して何か負の感情がわきあがったとしてもおかしくないと思う。
さやかちゃんは自分が魔法少女になることで彼を救ったという事実もそうなんだけど、病院にちょくちょく通って彼のためにCDを持って来たりとかそういうことをしていたという事実、(それは対象者である上条君も知っている)つまり自分が彼に「何かしてあげた」という事実があるからこそそれだけで他人の責任にしてしまえることができる。ああ、怖いな。わかるよ。すごくわかる。
何かをする動機っていうのは強く「自分」を持っていないとたやすく負の感情に支配されてしまうものなのだよな…。

・でも希望がないわけじゃないんだよね
話の落とし所として「魔法少女」にはなってもいいけど「魔女」にはなるな。
という教訓だったのかなと。
夢や希望を持つのは悪いことでは決してない、でも夢や希望に敗れた時に恨んだりするんじゃないよ、ということなのかなと。
そうだよなぁ。
なんかねぇ、学歴社会の問題だったりとか。
子供に「いい大学行って、いい就職して、これは全部あんたのためなのよ!」なんてプロトタイプな親(最近は減ってきてるとは思いますが)とか、でもねぇ、なかなか難しいのよ。
みんな東大行けるわけじゃないし、ましてや就職なんてもっとわからんし。
そんな一握りの人になれなかった時に生まれる、妬みや嫉みで渦巻いてるんですよ。
自分が望んでなれなかったのであればまだましだけど、それが他者からの望みであったりとかすると、もう負のスパイラルとしか言いようがないんだよな。
アイドルになりたかったけどなれなかったおばさんとか。
ロックスターになりたかったけどなれなかったおじさんとか。
子役に対して消えろとか言ってる大人を見るとああ、「魔女」がいるんだと、ほんと悲しくなりますよ。
夢の大きさが大きければ大きいだけ、代償を払ったら払った分だけ、叶わなかった時の反動はひどいもんなんですよね。
夢や希望を持つのはいい、だけど叶わなかった時に夢や希望を叶えてるやつら叶えようと頑張ってるやつらを攻撃すんなよ!ってことなんでしょうか。
あああ、ホントぐさっと心の奥を抉られるような、でもすごくすっきりもするようなそんな話でした。

・最後に
みんな「魔法少女」ってタイトルに騙されて見ない人もいるんだと思うんですけど、(実際私もそうだった…)あのタイトルですら自分の中の価値観を試されてるんだなと思った。
「魔法少女」って夢と希望に満ち溢れたすっごいきゃっきゃうふふな感じなんでしょ、と思ってた時点で自分自身も夢や希望に対して払う代償を過小評価してるってことなんですよね。
あー、イタイ、胸がイタイ。こんなざわざわさせられたのはホント久しぶりだ。
そしてキュゥべぇみたいな悪徳業者に騙されないように、(本人には悪気が全くないところが描き方としてはうまいよなー悪徳業者とはいいきれない何かもある。)「うまい話には裏があるんだよ」ということを肝に銘じないといけないですね。
いろいろと契約書にサインするときは充分注意しましょう。はい。
あああああああ、ざわざわするわー。
童話のような作品だった。
深いな…。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
→久しぶりにズガーンときた私に応援クリックお願いします。
ああ、なんといっていいのやら…という気分だ…。
by rui-hadsuki | 2012-04-04 11:29 | animation | Comments(0)
<< 今さらだけど旅行記その1〜アム... 欧州旅行に行ってきた2011 序 >>