大島弓子『綿の国星』を読む

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大島弓子『綿の国星』を読む。
24年組の中でまだ大島弓子の作品って一つも読んだことなかったんですよ。
大島さんの作品はどちらかというと短編が多いなという印象なのですが、
長編があるようだったのでとりあえずこれを読んでみることに。







・猫の擬人化
今ではよく見られる手法なんだとは思うんですが、擬人化した猫(なんだけど人間の目からみたら猫)
というのが面白いとは思う。
この猫耳がかわいいという感覚とかもその当時からもあったものなんでしょうか…。

・猫に対する愛情を感じる作品
猫がホントーに好きなんだなぁと思う。
私も猫好きなんで、ああ、こういうとき猫ってこう考えてたら面白いなぁという発想が似ている部分もあったりしてそれもまた面白かったりもします。

・ちょっと残念なのは
時系列が進んでいくわけではなくて、チビ猫の目を通したエッセイというか。
キャラクターは同じだけれど、短編的な作品というか。
そういう小話よりも、どちらかというと時系列が進んでいって、終わりがあるような長編の話を読んでみたかったというのもあるんで、そこが残念というか。
多少時系列は進んでるんですが、ラフィエルは結局どうなったの?とか消化不良という部分もあったりもしました。
そもそもそういう風に読むものじゃないのかもしれませんが…。
濃ゆ~いものばっかり読んでいるときに息抜きをするための、ちょっと甘い砂糖菓子、といった印象が残りました。

・因みに他の24年組で読んだことのある作家は
下記の四人なんですが、独断と偏見による作風は
 池田理代子→ロマン主義。耽美。西洋。歴史物。
 山岸涼子→悲劇。
 竹宮惠子→SF。一代抒情詩。
 萩尾望都→SF。ちょっと難解?(正直最近の連載は面白くないと思う…)
それに対して
 大島弓子→少女漫画の王道。ドリーミー。
という印象がありました。

・少女漫画の王道中の王道。
私が以前まで読んでいた24年組の雰囲気とはまるで違っていたので、正直面食らったという部分もありました。
短編では『草冠の姫』『F式蘭丸』を読んだのですが、、
今でも残っている少女漫画の情景がそこにはあって。
ちょっとわがままな女の子らしい女の子が登場して、男の子の姿も今の少女漫画に見られるような男の子像が描かれてます。
描かれるのは専ら日常が多くて、それも先にあげた4人の漫画家とは違ってくる部分なんだと思う。
大島さんの作品を読んでいて思ったことは、初期のくらもちふさこの作品に似ているなぁと感じるものがありました。(コーラス以降はまた印象が変わってくるのであくまで初期なのですが)
時代的には大島さんの方が先なので、少女漫画の土台と考えられるのかなぁと漠然と思ったりしました。

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by rui-hadsuki | 2009-04-16 14:13 | books
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