高野文子『絶対安全剃刀』『黄色い本―ジャック・チボーという名の友人』を読む

サブカル的な漫画というと、これは外せないかなと思いまして。
高野文子『絶対安全剃刀』『黄色い本―ジャック・チボーという名の友人』を読む。
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漫画はそもそも「サブカル」でサブカル的というのもおかしいのかもしれないですが、
最近サブカルという言葉が何かかっこいいものというか、そういう感じで一人歩きしてるような気もするんですよね。漫画は漫画でも、これはサブカル的だけど、これは大衆的みたいな感じで。




・『絶対安全剃刀』
amazonの書評でも書かれてますが、その中に掲載されている、
「田辺のつる」という作品は昔、大学の授業で読んだ記憶があります。
この作品に登場する幼女は、最初はただの幼女のように描いているが、周りの家族が何故か「おばあちゃん」と呼ぶ。
それは認知症のため、精神的に幼女に立ち返ってしまった祖母を幼女の風貌で描いているからだ。
途中で、孫の部屋のドアの向こうから、姑と争っていたりとか、夫に対して何かを訴えていたりとか、その時の様子は描かれない。
ドアの向こうの祖母はその途端、幼女の風貌を変えているのかもしれない。
そういう想像をさせるという点ではちょっとしたホラーだし、何か寓話的なものを感じたりする。

・漫画とは高尚ではなくてもいいエンターテインメントだと思う。
というのが、個人的に思ってることです。
確かにこの作品に書かれてることは高尚な部類に属するものだとは思う。
が、漫画というジャンルに置いてはかなりマイノリティな部類になるんだろうなぁと思う。
文学的な「匂い」のする漫画だよという紹介はできるけど、これが漫画の最高峰だ!とは声高には言えない。
誰かに勧める漫画としてはかなり人を選ぶ作品のような気がします。
個人的には何か昔の寓話を読むのと同じで、10年に一度は手に取るかもしれないけれど、ボロボロになるまで手元において、何回も読み返すような血や肉になるような話ではないかもなぁというのが正直なところです。
あくまで個人的なんところなんですけどね。

・黄色い本
こちらは「チボー家の人々」という本を読みながらいろいろと妄想したり夢をみたり、泣いたりという女の子の日常を淡々と描いています。
正直なところ、「チボー家の人々」を読んだことのある方にはわかる興奮が収められてるのかもしれないですが、私には残念ながらあまり伝わってこなかったです。
というのも多分、「チボー家の人々」を読んだ経験を大前提として話を進めているからなんですかね。
めぐりめぐってチボー家の人々を読む事になったら、この本を読んだときの感想が変わるんでしょうか…。

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by rui-hadsuki | 2009-02-02 17:04 | books
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