原作:佐藤大輔 作画:伊藤悠『皇国の守護者』を読む

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『皇国の守護者』を読む。

うちの旦那からはあんまりこれ面白くないと言われてたんですが、まぁ、まぁ…そんなこともないかなぁというのが印象。
原作の方は9巻まであるみたいですけど、なんだかその先が全然進んでないみたいですね。






・世界観が面白いと思う。
ファンタジーなんだから、別に世界を現実世界とリンクさせなくてもいいので冒険が沢山出来て面白いと思う。
恐らく日本であろう「皇国」と概ねロシアっぽい「帝国」との争いを描いてます。
実際には存在しない剣牙虎(サーベルタイガー)を飼いならして「武器」として使う猛獣使いの軍事ものという感じ。
こういう銃器を使うわけではない武器という発想が面白いなぁと思う。

・でもなんかキャラクターが変態的過ぎる。
主人公の新城直衛がもう、変。変過ぎる。
戦時下だから、こういう極限状態になるんだからと言われればそうで、妙にリアルな感じもするんですが、
皆から一目置かれるくらいのカリスマを持ちながらも実際はものすごく小心者で臆病者という屈折しまくりだなー。
というあんまり漫画の主人公で私個人ではみたことがない感じの主人公です。
笑いながら斬って斬って斬りまくるのはホントなんというか狂気の沙汰というか、鬼気迫る感じがしますね。

・「責任の所在」
戦争で責任を負うのは誰かという話が何度か出て来たりします。
新城は大隊長が戦死したため大尉へ昇進するんですが、
絶体絶命に追いつめられて村を焼かなければならない時に帝国軍を装って村を襲撃した時に過って部下が子供を撃ってしまったとき、その時に、命令したのは自分だから、お前に責任はないというようなことを明確に言ってるんですよね。
当たり前といえば当たり前なのかもしれないですけど、こういう態度って潔くてスカッとするんですよ。
これは本当に今の社会でも上が責任を取るってなかなかなくなってるし、なーんも決められない上司や役員を見てるとなんだかなぁと思ったりもするんですよね。

・というか、ここで終わりなんですか!?
総力戦も終結を迎え、これから物語が面白くなるんじゃないの???ってところで漫画は終わっちゃうんですよね。
その原因は原作の方があんまりにも執筆が遅くて、このまま連載を続けても完結しないんじゃないか、っていう噂もあるみたいなんですけど。
その先の展開をなんとなーくみてみたりもしたんですが、ちょっとびっくりしますね。
帝国軍の統帥のユーリアが新城の愛人になってたりとか。
へぇ…えええええええええ!!!!!
ある意味見たい様な見たくない様な…。ちょっと複雑な感じですな。

という感じで煮え切らない感じで終わったので、確かに物足りないな〜という感じの作品でしたね。

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by rui-hadsuki | 2009-01-28 01:13 | books
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