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『長い散歩』

『長い散歩』_b0065128_13592486.jpg『長い散歩』観てきました。

土曜の夜に。
空いてたな。





私は一人で映画を観にいくときは大抵かなり後ろの方の席で観ます。

今回もそうして正解でした。

なんというか子役ってずるいわ。
子役とか、動物系とかそういうのものごっつ弱いんです私。
ということで、今回も一人泣かされて帰ってきました。

今回の話は結構重い感じで、「虐待はループする」というようなことをいってるのかな、と思う部分があった。
児童虐待の問題に対して、その暴力を振るっている本人が悪いのではなくて、そういう人を作ったのは誰なのか?ということを投げかけているような気がした。

そして誰もが救いを求めているということも。

でも刑事役の奥田瑛二が結局話の総まとめ的に
「安田のような存在を誰もが欲している、横山も溝口も、そして安田自身も」
といったのがちと気に入らなかった(私ひねくれてるので)
言葉で言わなくてもわかることってありますから。

そういうのって、あの映像見るだけでわかるんですよ。
だからすごい言いたいことだったんだろうなぁとは思うけれど、ここで一歩退いたほうがよかったのかなと個人的にはちょっと思いました。

でも、やっぱり子役に泣かされる。
松田翔太の役回りも現代の若者っていう像を捉えていると思ったし。

安田が元教育者であるということが、なによりもこの物語に説得力をもたらしているような気がした。ステレオタイプな人間が、それでは立ち行かなくなってしまったという現実。
でも、言動の端々にはそういった教育者的な考えが右往左往している。
そういう葛藤というか、そういうものがわかりやすく描かれていたんだと思う。

そんなことを思った作品。

今月は映画月になります。
by rui-hadsuki | 2007-02-07 14:31 | movie | Comments(0)
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