『46億年の恋』
今日はちゃんと映画観てきました。 安藤政信と松田龍平主演。三池崇史監督。 空いてたんで快適でした。 「天国と宇宙どっちに行きたい?」 感想は、現実感のない、詩的な映画ではあると思いました。 香月(安藤)と有吉(松田)の入所する監獄自体が、非常に現実感がなくて、夢か幻なんじゃないかという雰囲気がある。 それに対して、入所する前の出来事(つまり二人が入所するきっかけとなった犯罪)は「外界」の世界を映し出すので、ここが日本であるということもわかるし、急に現実に引き戻された感じもする。 「天国と宇宙」という対比がユニークだなと思った。 ここに「地獄」は出てこない。 私は、現実世界こそが「地獄」だからなんじゃないかと思ってみたり。 これ以上悪い事はないだろう、というような現実世界を表してるのかな、とか。 「天国と宇宙どっちに行きたい?」 有吉の問いに対し、香月は「宇宙」と答える。 理由は「人がいない」「うっとうしくない」そんな感じである。 香月の答えは現実感がないようにみえて、夢か幻想のような「天国」と答えるよりもずっとリアルだ。 それに対し、有吉は僕も一緒に連れて行ってくれないか、と言う。 この話は、香月と有吉は恋愛感情があったというようなコメントがあるが、どうもそんな風には見えない。 互いに対する「憧れ」が強い分、怖くて触れられないし、虚像を作りだす部分もある。 「僕は君みたいになりたかった」 というのは、愛情ではない。憧憬と虚像の作り出す台詞のような気もした。 それを恋というのなら、恋愛とも言えるのかもしれないが…。 なんか意味分からないコメントになってきたな…。 香月は死んだ。 そしてロケットが宇宙へと発射される。 それは香月が宇宙へ飛び立ったということなのだろうか? それとも有吉の意識が見せた幻覚なのだろうか。 夢と現をさまよう中、時は誰にも平等に刻まれる。 時報が鳴る。
by rui-hadsuki
| 2006-10-06 00:31
| movie
|
Comments(0)
|
by rui-hadsuki
Twitterです。
カテゴリ
diary cafe&dining movie animation books books〜のだめ雑記 books〜おお振り雑記 music music〜classic cooking 手作り同盟project play set products タグ
のだめ(141)
グルメ(109) 映画(89) クラシック(73) 漫画感想(70) アニメ(49) クッキング(43) 自転車(42) 旅行(34) ピアノ(31) 漫画(30) N響(19) おお振り(16) ゲーム(14) ハンドメイド(9) ハーブ(8) キリンジ(7) モダンペット(5) 演劇(3) 連絡先などなど
twitterはじめました。
よかったらフォローしてください~。 http://twitter.com/ruiH0815 ↑ ランキングに参加しています。もしよければ一日一回クリックして下さいませ! ↑ メールフォーム作成しました。 何かご意見がある方はこちらも気軽に使ってください~。 Link お世話になってるブロガー様などなど 木曽のあばら屋 コミック・漫画@俺達的レビュー ↑ 漫画の解説がとてもわかりやすいです。 要点を挙げてそれぞれに分析していく手法はお手本にしたいです。 フォロー中のブログ
以前の記事
2022年 06月 2021年 10月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2019年 06月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 09月 2013年 08月 more... 最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||